買ってから後悔しない!電動自転車の上手な選び方をプロがご紹介
目次
電動自転車を1度購入してしまえば、坂道を登ったり重い荷物を持ったりして、移動することから開放されます。
普通の自転車なら苦労するような道でも、電動自転車ならスイスイと進めることも珍しく
ありません。
しかし、電動自転車は普通の自転車に比べると、購入費用は高額なもの。
1台あたり、10万円前後するものが一般的です。
そのため、購入してから後悔しても、簡単には買い直せません。
そこで、この記事では初めて電動自転車を購入する人のために、上手な選び方をご紹介します。
電動自転車には、どのような種類があって選ぶ際のポイントはなにか、順番に解説していきます。
ぜひ、最後まで読んで電動自転車選びの参考にしてください。
電動自転車を選ぶ上で重要な種類について
電動自転車には、さまざまな車種があるため、目的に応じた車種選びが重要です。
自動車に例えるなら、たくさんの荷物を運ぶ場合は、軽自動車は選びませんよね。
大きな荷台のあるトラックなどを選ぶはずです。
電動自転車も自動車と同じように、車種によって得意な分野が異なります。
そのため、車種ごとの特徴と得意分野を、しっかりと把握しておくことが大切です。
シティサイクル
シティサイクルとは、ごく一般的な形の電動自転車のこと。
ママチャリとも呼ばれる、形状の電動自転車は街中で見かけることも多く、幅広い年代の人が利用しています。
通勤や通学に加え、日常のちょっとした買い物など、さまざまなシーンで使われている電動自転車です。
シティサイクルの特徴は、買い物かごやライトなど、必要なものが最初から装備されている点が挙げられます。
また、ある程度スピードを出しやすいフレームやタイヤが採用されているので、数キロ程度のサイクリングであれば、快適に楽しめます。
そのため、オールマイティに活躍できるシティサイクルは、学生や社会人に加え、電動自転車に乗ったことがない人にも、おすすめの車種です。
子供乗せ自転車
子供乗せ自転車は、幼児や児童を乗せて移動すること特化した車種です。
車体の後ろや前に、チャイルドシートが載っているのが特徴です。
さらに、車体の前後にチャイルドシートを乗せて、3人乗りが可能なのも、子供乗せ自転車の大きな魅力ですよ。
また、子供乗せ自転車は小さなタイヤと、低重心のフレームを採用している点も見逃せません。
なぜなら、車体が低いことで自転車の乗り降りがスムーズになるからです。
それに加え、安定感があるので、安心して子供を乗せられます。
そのため、子供乗せ自転車は毎日の送り迎えや、休日のお出かけに大活躍してくれる車種といえます。
スポーツ自転車
スポーツ自転車は、走ることに特化している電動自転車です。
舗装された路面を素早く走るロードバイクや、荒れた道でも安定した走行が可能なマウンテンバイクが代表的な車種です。
また、ロードバイクとマウンテンバイクの中間にあたるクロスバイクも、人気を集めています。
スポーティーな見た目に加え、高い走行性能は他の車種では体験できない魅力です。
もともとの走りやすさだけではなく、電動アシストを受けられるため、坂道や向かい風でも、ストレスのないサイクリングが楽しめますよ。
ただし、道路交通法によって電動自転車のアシストが受けられるのは、時速24kmまでと決まっています。
そのため、速度が24kmをこえるとアシストが切れてしまい、自分の力だけでペダルを漕ぐ必要があるので注意してください。
e-bike
e-bike(イーバイク)とは、スポーツ自転車にバッテリーと電動アシスト機能を付けた電動自転車のこと。
広い意味では、スポーツ自転車と同じ車種です。
では、e-bikeとスポーツ自転車の違いは、どこにあるのでしょうか?
大きな違いは、アシストする力を生み出すドライブユニットにあります。
スポーツ自転車を含む一般的な電動自転車は、ドライブユニットで生み出した力をチェーンに伝えることで、走行のアシストを行います。
一方で、e-bikeは「クランク合力型」と呼ばれるアシスト方法を採用しています。
クランク合力型の特徴は、非常になめらかなアシストと、ペダルへの負荷の少なさが挙げられます。
同じ電動自転車でも、両者の乗り心地は異なるので、ぜひ乗り比べてみてください。
ミニベロ(折りたたみ自転車など)
ミニベロは、小経自転車とも呼ばれるコンパクトな車体の自転車のこと。
小経とはタイヤのことを指しています。
タイヤの直径が小さいので、スムーズな漕ぎ出しに加え、乗り降りのしやすさが特徴です。
小経自転車のデメリットとしては、速度を維持するために、ペダルを漕ぐ回数が多くなってしまう点があります。
しかし、電動アシストが受けられる車種であれば、疲れづらくなるため、デメリットをカバーできますよ。
また、車種によってはコンパクトに折り畳んで収納ができるものも。
折りたたむことで、屋内での保管や車での持ち運びがしやすくなります。
そのため、旅行先でも気軽にサイクリングを楽しみたいアクティブな人には、おすすめの車種です。
電動自転車の選び方とは
電動自転車は車種ごとに、さまざまな特徴を持っています。
それでは次に、それらの特徴をどのような基準で選べばよいのでしょうか?
4つのポイントを、順番にご紹介します。
使用目的で選ぶ
電動自転車選びで1番大切なことは、使用目的です。
どのような目的で、どんなことに電動自転車を使いたいのか、自分の中でイメージをしておくことが重要です。
たとえば、自宅から会社までの通勤を快適にしたいなら、スポーツ自転車やe-bikeがおすすめです。
なぜなら、これらの2機種は軽やかな走りと、長い距離を走ることに向いているからです。
通勤距離が短ければ、ミニベロやシティサイクルも候補に挙がることも。
しかし、自宅と会社の距離が長ければ、ミニベロやシティサイクルを使った通勤では、疲れてしまうかもしれません。
その点、スポーツ自転車やe-bikeは長距離のサイクリングでも疲れにくい構造になっているので安心です。
このように、電動自転車に乗る目的と車種の強みが一致していないと、快適なサイクリングは楽しめません。
ぜひ、自分が電動自転車に乗っている姿をイメージしながら、電動自転車の種類を選んでください。
サイズで選ぶ
自転車には適応身長が決まっています。
主にタイヤと車体のサイズによって決まっているため、電動自転車の購入時には注意してください。
適応身長に合っていない車種に無理やり乗ってしまうと、使いづらいだけではなく、転倒しやすくなることも。
たとえばシティサイクルは、幅広い適応身長に対応しています。
その一方で、スポーツ自転車やe-bikeは、細かく適応身長が分けられています。
そのため、初めて自転車を購入する際に、スポーツ自転車を選ぶ場合はしっかりと適応身長を確認してください。
バッテリー容量で選ぶ
バッテリーの容量は、電動自転車の走行が可能距離に直結します。
あらかじめ、自分がどのくらいの頻度で、どのくらいの距離を走るのかが重要です。
たとえば、通勤や通学で電動自転車を使う場合は、ほぼ毎日乗ることに。
片道5kmの道のりなら、往復で合計10kmの距離です。
そして、それが週5日なら、1週間で50kmの道のりです。
バッテリーの容量が小さければ、それだけ充電をする回数も多くなります。
その一方で、バッテリーは電動自転車の中でも高価なパーツです。
むやみに容量の大きいバッテリーを選んでしまうと、電動自転車を購入するときの費用がとても高額になってしまいます。
バッテリーの容量で不便な思いをしないためにも、しっかりと1週間あたりの走行距離を考えて、電動自転車を購入してください。
値段で選ぶ
普通の自転車に比べると電動自転車は、高価な乗り物です。
購入に必要な費用は、平均すると10万円から20万円ほど。
後悔したからといっても、気軽に買い直せる金額ではありません。
さらに、e-bikeやスポーツ自転車は、電動自転車の中でも特に高価な車種。
1台あたり30万円以上する機種も珍しくありません。
もちろん、高価な値段に比例して、高い性能をもっているものばかりです。
一方で、数万円で購入できる電動自転車もあります。
必要な機能を厳選することで、高いコストパフォーマンスを誇っています。
普段使いや、ちょっとした買い物などに使うのであれば、シンプルな機能の機種を購入
する方法もおすすめですよ。
用途別で選ぶ電動自転車おすすめ5選
それでは次に、用途別のおすすめ自転車をご紹介していきます。
おすすめする基準は、価格と性能のバランスや、電動自転車に初めて乗る人でも使いやすいか、などを基準にしています。
通勤・通学
通勤や通学におすすめの電動自転車は、Panasonic製のビビDXです。
実は、Panasonic製の電動自転車には、同じシティサイクルに属するティモシリーズが発売されています。
しかし、ややスピードを重視したコンセプトのティモシリーズに対して、ビビシリーズは安定感のある走りに特徴があります。
ビビシリーズの中でもDXは、価格とオプション性能に優れたモデルです。
スタンドを立てるだけで、ハンドルが固定されるスタピタ2Sや大容量のバスケットが、最初から着いています。
また、通勤・通学で重要なバッテリーも、16.0Ahの容量を持っています。
これは、標準的な走行モードでも70kmの距離を走れるほど。
そのため、やや距離の長い通勤・通学でも安心して使えますよ。
買い物
買い物におすすめの電動自転車は、Panasonic製のビビLです。
誰でも使いやすく、なじみのあるセミアップハンドルに加え、重心の低い低床フレームによる高い安定感が、毎日の買い物をしっかりとサポートしてくれます。
ビビLの大きな特徴は、押し歩きモードが搭載されていること。
押し歩きモードとは、電動自転車を押して歩いているときでも、電動アシストが受けられるモードです。
例えば、急な坂道や歩道橋などの、電動自転車を乗ったまま移動することが困難な場所でも、押し歩きモードがあれば、楽に勧めます。
そのため、街中で買い物をする機会が多い人には、特におすすめの車種です。
搭載されているバッテリーは、標準モードで54kmの距離を走れるので、街中で乗る分には十分な容量がありますよ。
子ども乗せ
子ども乗せの電動自転車で、おすすめの車種はPanasonic製のギュットクルームREXです。
子ども乗せ自転車の中でも、高い人気を誇っているギュットシリーズのフラグシップモデルです。
ギュットクルームRシリーズの特徴は、ベビー用品メーカーのCombiとのコラボしている点。
万が一の際にも、子どもを衝撃からしっかりと守ってくれるチャイルドシートには、エッグショックと呼ばれる衝撃吸収材が採用されています。
また、その他にも子どもへのシートベルトの装着が簡単になるウェルカムベルトなど、使い勝手のよい装備がそろっています
街乗り
部活や塾に加え、友達と出かける機会も多い学生さんにおすすめの電動自転車が、ティモAです。
ティモシリーズに共通する特徴としては、スクールバッグを収めやすいワイドバスケットや、長距離の通学でも安心の極太スポークの採用などが挙げられます。
その他に、ティモA独自の強みとして、フレームの形に注目してください。
ママチャリとは異なる、直線の多いフレームを採用しています。
ペダルをしっかりと踏み込めるため、アクティブなサイクリングを楽しめます。
また、適用身長も141cm以上からの対応となっています。
そのため、学校やアルバイトに忙しい高校生にもおすすめの電動自転車ですよ。
スポーツ
スポーツタイプでおすすめの電動自転車は、Panasonic製のベロスターです。
ベロスターがおすすめできる理由は、スポーツタイプの電動自転車のエントリーモデルとしてお手頃な点です。
ベロスターには7段変速ギアや、衝撃吸収に優れたタイヤが最初から装備されています。
また、転倒の際にもフレームを守ってくれるリプレーサブルエンドが採用されています。
リプレーサブルエンドとは、電動自転車の側面に飛び足している突起のこと。
万が一、転倒した際でも、傷つきやすいアルミ製フレームに代わって、地面にぶつかることで、衝撃を吸収してくれます。
こうした機能を持った電動自転車が、お手頃な値段で体験できる点がベロスターの強みです。
ぜひ、休日の過ごし方の1つに、電動自転車でのサイクリングを加えてみませんか?
電動自転車を選ぶ際の注意点
電動自転車を選ぶ際の注意点を解説します。
電動自転車選びは、ついつい本体をどれにするか悩んでしまいますよね。
しかし、本体選び以外にも注意すべき点があります。
新品と中古品の違いとは
新品と中古品の大きな違いは、価格と種類にあります。
中古品は、新品に比べると割安で購入できる上に、さまざまな種類の車種から選べるのが魅力ですよね。
新車では品切れや廃盤になってしまった色の車体でも、中古品なら手に入ることも。
しかし、中古品を購入する場合は、電動自転車本体の劣化に注意してください。
特に、バッテリーモーターブレーキの3点がポイントです。
バッテリーやモーターは、電動自転車の中で特に高価な部分。
劣化していたり故障していたりすれば、買い替えや修理が必要になります。
修理代が数万円する場合があるので、最悪の場合は最初から新品を買った方がよかった、と後悔する可能性も。
そのため、中古品を購入する場合は、しっかりと保証が付いているお店で購入するのがおすすめです。
保険加入や防犯登録は必要?
電動自転車に限らず、自転車を購入する際には、防犯登録が義務付けられています。
また、自転車用の保険へ加入することも地域によっては義務化が進められています。
どちらも、万が一の際は自分を守ってくれるものなので、電動自転車を購入したタイミングで、加入しておくのがおすすめです。
自転車の事故の賠償金は増加傾向にあり、1億円近い支払いを命じられたケースもあります。
自転車用の保険は、さまざまな会社から発売されています。
どのような種類があるのかは、こちらの記事で詳しく解説しています。
電動自転車を購入する前に、ぜひ読んでみてください。
電動自転車が加入する自転車保険とは?義務化が進む背景や選び方のポイントについて
フル電動自転車は公道を走れない
電気の力だけで走行が可能な、フル電動アシスト自転車は公道を走ることはできません。
なぜなら、モーターの力だけで走行できるフル電動自転車は法律上、原動機付自転車として扱われるからです。
そのため、通信販売やお店でフル電動自転車を気に入って購入したとしても、私有地内で乗ることしかできません。
どうしても通勤や買い物に使いたい場合は、原動機付自転車と同様に、運転免許に加え各種の登録や基準を満たす必要があります。
電動自転車の選び方は使い方を想像するのがポイント
電動自転車は、非常に多くの種類が発売されていますが、自分がどのように使いたいのか、選び方の軸を持つのがポイントです。
通勤や通学だけに使うのか、休日はサイクリングも楽しみたいのか。
どのようなサイクリングライフを送りたいかによって、選ぶべき車種が変わってきます。
買ってから1カ月ほどで「思った感じと違った…」と後悔しないように、慎重に選んでください。
しっかりと選んだ電動自転車は、必ず日常生活のよいパートナーになってくれますよ。
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