電動自転車の寿命は何年?パーツ交換や買い替えのタイミングについて解説
目次
電動自転車は1台あたりの購入費用が7万円~15万円ほどの高価な乗り物です。
可能であれば、できるだけ長く乗り続けたいですよね。
しかし、電動自転車はバッテリーやモーター、タイヤやチェーンなどで構成されており、これらは全て消耗品です。
使い続けていれば、徐々に本来の性能を発揮できなくなります。
寿命を迎えたパーツは性能が落ちるどころか、場合によっては事故の原因となることも。
そのため、適切なタイミングでのパーツ交換が重要です。
そこで、この記事では電動自転車の寿命や適切な交換のタイミングについて解説します。
どんな症状が出たらパーツの交換が必要なのか、詳しくお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
電動自転車の寿命はどのくらい?
電動自転車本体の寿命は、7年~10年といわれています。
他のパーツに比べると、金属製の電動自転車本体は耐久性が高く、簡単に壊れることはありません。
ただし、寿命を迎えた電動自転車の本体はサビが発生したり、曲がってしまったりすることも。
サビの発生によって耐久性が下がった電動自転車を使用すると、フレームが曲がったり折れたりする場合があります。
走行中にフレームが破損するようなトラブルは、事故につながりかねません。
そのため、購入から7年近く経過した電動自転車は、フレームに異常が発生していないか、しっかりと確認してから乗るようにしましょう。
電動自転車のパーツごとの寿命について
電動自転車の各パーツにも、それぞれ寿命が存在します。
ただし、使用状況や保管する場所の環境に加え、扱い方によっても寿命は変わってきます。
そのため、1年に1度は乗っている電動自転車の定期的な点検を受けるようにしましょう。
バッテリーの寿命
バッテリーは3~4年程度の使用か、700~1000回程度の充電で寿命を迎えます。
たとえ、1度も使わなかったとしても徐々にバッテリーは劣化していきます。
そのため、充電の頻度や電動自転車の購入日から逆算することで、ある程度の寿命が計算できます。
タイヤの寿命
タイヤは購入から3~4年程度が経過するか、1000km程度の走行が寿命を迎える目安です。
たとえ走行距離が短くても、タイヤはゴム製なので日光に含まれる紫外線によって劣化が進みます。
そのため空気圧のチェックと同時に、定期的に確認しておきましょう。
ブレーキシュー
ブレーキシューとは、ブレーキをかけた際にタイヤのホイールを挟んで速度を落とすためのゴム製部品のこと。
ブレーキをかけるたびに摩耗していくので、寿命は2年程度と短めです。
ただし、しっかりとブレーキをかけるために必要不可欠な部品なので、こまめにチェックしておきましょう。
チェーンの寿命
電動自転車は一般的な自転車よりもチェーンの寿命が短く、3年程度です。
なぜなら、人の力に加えてモーターの力もタイヤに伝える必要があるため、一般的な自転車よりも高い負荷がかかるからです。
電動自転車の購入から3年が経過するか、走行距離が5000kmに達したら、1度点検を受けてみましょう。
電動自転車のパーツ交換の目安となる症状
それでは、次にどのようなタイミングで電動自転車のパーツを交換するべきか解説します。
寿命を迎えつつあるパーツに発生する症状もお伝えしていくので、心当たりのある症状があれば自転車屋などに相談してみてください。
バッテリー交換の目安
電動自転車のバッテリー交換の目安となる代表的な症状は、充電の持ちが悪くなることです。
以前は1回の充電で1週間走行できたのに今は4日ほどしか走行できないなど、フル充電したのに明らかに走行できる距離が短くなった場合は、バッテリーの劣化が考えられます。
また、劣化したバッテリーは充電が行える容量が減ってきます。
そのため、今までよりも充電を開始してから完了するまでの時間が短くなってくる場合もあります。
その他にも、バッテリーの電源が入らない、などの症状は劣化の代表的な症状です。
バッテリーの寿命の確認方法
新品でバッテリーを購入すれば、使用期間や充電回数は簡単に計算できます。
しかし、買った時期や充電回数がわからないバッテリーの寿命は計算できません。
そこで、バッテリーの寿命を確認する方法が2つあります。
1つは、バッテリー自身についている診断機能を使用するもの。
一部のバッテリーには、劣化状況を診断する機能が搭載されています。
そのため、バッテリーの診断機能を使えば、どの程度の劣化が進んでいるか推察できます。
バッテリーの診断機能は、各メーカーのホームページから調べられます。
2つ目の方法は、自転車屋でバッテリーの診断をしてもらうことです。
ただし、自転車屋によってはバッテリー診断を行っていない場合もあります。
そのため、電動自転車をお店に持ち込む前に、電話などでバッテリーの診断が可能か問い合わせておきましょう。
この方法は、無料ではありませんがプロによる診断と、バッテリーの保管や充電に関するアドバイスが貰えます。
タイヤ交換の目安
交換の目安となるのは、自動車と同様にタイヤの溝の残り具合です。
日常的な使用によってタイヤは摩耗していき、徐々に溝がすり減っていきます。
溝がすり減っていると転倒する危険が高まり、電動自転車の走行性能にも悪影響を与えます。
溝の摩耗以外にも、ヒビが入っていたり1度パンクしてしまったりしたタイヤは交換が必要です。
ヒビやパンクによって空気の抜けたタイヤで走っていると、電動自転車のフレームに大きな負荷がかかり、曲がったり破損したりする危険性があります。
また、子どもを乗せるタイプの電動自転車は、後輪へ大きな負担がかかりやすくなっています。
なぜなら、電動自転車本体の重量に加え、チャイルドシートと子どもの体重も支える必要があるからです。
そのため、タイヤが劣化する速度は前輪に比べ、後輪の方が早くなるので注意してください。
ブレーキシュー交換の目安
ブレーキシューもタイヤと同様に、部品の摩耗具合が交換の目安です。
溝の残り具合と購入時期を考えて、早めに交換するようにしましょう。
寿命を迎えたブレーキシューを使っていると、ブレーキを使っても電動自転車の速度が落ちづらくなってしまいます。
さらに使い続けると、ブレーキシューを支えている金属プレートと電動自転車のホイールがブレーキのたびに接触し、独特の「キーッ!」という金属音の原因になります。
金属音はブレーキに油分が付着して発生するケースもあります。
しかし、いずれにしても電動自転車の速度を落とすために必要なブレーキの異常が原因です。
ブレーキのたびに異常音がするのであれば、早めに自転車屋へ相談にいきましょう。
チェーン交換の目安
電動自転車のチェーンは使用によって、つなぎ目が摩耗していき、徐々に全体が伸びていきます。
伸びてしまったチェーンは、ギアから外れやすくなるので交換が必要です。
また、劣化したチェーンは後輪へ効率的に力を伝えられなくなるほか、変速が不正確になるなどの症状が発生します。
外見的な劣化以外にも、チェーンが動くたびに異音が発生する場合は、一度点検を受けてみてください。
電動自転車本体の買い替えのタイミング
電動自転車本体を買い替えるタイミングは、約7年から10年が目安です。
7年以上も同じ電動自転車を利用していると、バッテリーやタイヤなどのパーツはひととおり交換しているはず。
それでも電動自転車を利用しつづけていると、今度はモーターや変速ギアの交換が必要になってきます。
特に電気の力でアシストを行うモーターは自転車屋で交換できず、メーカー修理となるケースが多いため、費用が高額なものとなる可能性があります。
また、電動自転車のフレーム自体も劣化している恐れがあります。
そのため、7年から10年を目安に電動自転車を買い替えるようにしましょう。
古い電動自転車の処分方法
電動自転車を買い替える際に、今まで乗っていたものを処分する必要があります。
古い電動自転車を処分する方法は、大きく3つに分かれます。
新しい電動自転車を購入する際に下取りしてもらう
自転車屋によっては新しい電動自転車を購入する際に、古い電動自転車の下取りキャンペーンを行っている場合があります。
処分費用が不要なうえに、新しい電動自転車が安く買える可能性もあります。
ただし、店舗によっては、下取りが可能な年式やメーカーが指定されている場合もあるので注意してください。
古い電動自転車を買い取ってもらう
リサイクルショップやフリマサイトに、古い電動自転車を出品する方法です。
劣化の程度が軽ければ、思いもよらぬ金額で買い取ってもらえる可能性があります。
ただし、劣化が進んでいればリサイクルショップで買い取りを拒否されたり、フリマサイトで売れ残ったりするケースもあります。
自治体指定の方法で処分する
各自治体指定の方法で、電動自転車を処分する方法です。
手数料が発生しますが、確実に電動自転車を処分できます。
自治体によっては事前に予約が必要な場合や、電動自転車本体とバッテリーを分けて処分する必要があるところも。
電動自転車の処分方法がわからなければ、各自治体の窓口へ相談してみましょう。
電動自転車の寿命を伸ばすには?
大切な電動自転車を長く乗るためには、どのような方法があるのでしょうか?
具体的な方法を順番にお伝えしていきます。
電動自転車を室内へ駐輪する
電動自転車が劣化する原因として雨風やほこり、日光などが挙げられます。
屋外に電動自転車を駐輪していると、自然の影響を直接受けるため劣化する速度が早まります。
そこで、室内や屋根付きの場所へ駐輪すれば、自然の影響を受けづらくなります。
屋根がついていれば、日光に含まれる紫外線の影響や雨によるサビの発生から電動自転車を守れます。
さらに室内に駐輪すれば、ほこりがチェーンなどに付着する量を減らせます。
電動自転車の定期メンテナンスを受ける
1年に1度は定期メンテナンスを受けることで、劣化しているパーツの早期発見が可能です。
劣化したパーツを使い続けると他のパーツにまで悪影響を与え、寿命を縮めかねません。
また、定期的なメンテナンスで各パーツに注油やクリーニングを行えば、過度な摩耗が避けられ、寿命を延ばすことにつながります。
ぜひ、安全のためにも1年に1度は自転車屋でメンテナンスを受けるようにしましょう。
各パーツに過度な負担をかけない
電動自転車の各パーツは負担をかけるほど、劣化する速度が早まります。
たとえば、早い速度でブレーキをかけると、必要以上にブレーキシューが摩耗します。
また、電動アシストのレベルを常に最強にしていると、バッテリーにも負担がかかり、寿命が短くなる可能性があります。
各パーツの過度な負荷を避けるためには、適切な荷物の量と速度を守って、ゆったりと運転することが重要です。
自転車館で買えるおすすめの電動自転車
それでは、自転車館で買えるおすすめの電動自転車をご紹介します。
乗っている電動自転車が寿命を迎える前に、ぜひ次の1台を考えてみてください。
Panasonic パナソニック 電動自転車 ギュット・クルームR・DX 20インチ 2024年モデル BE-FRD033
左右どちらからでも、子どもを乗せ降ろしできる設計が特徴です。
チャイルドシートは、簡単にシートベルトを調節可能な機能や日よけが標準装備されており、安心して子どもを乗せられます。
ブレーキには放熱フィン付きローラーブレーキが採用されており、スムーズな停止と安全な走行を可能にしています。
BRIDGESTONE ブリヂストン 電動自転車 アシスタC STD 2021年モデル 20インチ CC0C31
スマートコントロールブレーキⅡの搭載によって、制動力に優れた電動自転車です。
チャイルドシートは、ヘッドガードまで一体感のあるデザインになっているので、万が一の時でも子どもの頭をしっかりと守ってくれます。
また、バスケットにはたっぷりと物が入れられるので、子どもの送迎と日常的な買い物の両方に1台で対応できますよ。
YAMAHA ヤマハ 電動自転車 PAS mina 2023年モデル 26インチ PA26M
カスタマイズ製に優れた、北欧テイストのデザインが特徴の電動自転車です。
レザーテイストのサドルやアルミ製ペダルなどの採用により、クラシカルな雰囲気が楽しめます。
好みに応じたカスタマイズが可能なので、自分だけの特別な1台を手に入れられます。
miyata ミヤタ 電動自転車 CRUISE i URBAN 5080 27インチ VUI50423
インチューブバッテリーの採用で、すっきりとしたデザインが特徴の電動自転車です。
スポーツタイプの電動自転車がベースなので、普段使いから通勤など、幅広い用途に対応できます。
また、チャイルドシートも取り付け可能なのでパパとママが兼用する電動自転車としてもおすすめです。
Panasonic パナソニック 電動自転車 ビビ・DX 24インチ 26インチ 2024年モデル BE-FD432 BE-FD632
通勤や通学にうれしい機能が凝縮された電動自転車です。
16Ahを誇る大容量のバッテリーは、ロングモードで107kmもの走行を可能としています。
バスケットの交換やチャイルドシートの取り付けも行えるので、生活スタイルの変化にも柔軟に対応できる電動自転車ですよ。
まとめ
電動自転車に使われている各パーツは、早いもので購入から2年ほどで寿命を迎えます。
それから、徐々にタイヤやバッテリーなどが寿命を迎え、最後はモーターなどの大きなパーツの交換が必要になります。
そのため、比較的容易に交換できるパーツを全て交換し終えた7年から10年が電動自転車の買い替えを考えるタイミングです。
電動自転車を購入してから7年以上が経過していれば、性能も向上しているのでカタログを見て驚くことも多いはず。
家電製品と同様に、節約のために無理やり古いものを使っていると返って出費が増えてしまう可能性もあります。
そのため、適切なタイミングで電動自転車の買い替えを検討してみてください。
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